第2回 あなたの会社の“カギ”となる 新たなセキュリティ対策のカタチ
ひとくちにUTMと名前は聞けども、どんな機能があって、どんな活躍をしてくれるのかということは意外と知らないもの。第 2回目の記事では、UTMそのものの役割、そして導入により何ができるようになるのか、ソフトウェアの面から説明をしていきます。
■ 侵入は“二重のセキュリティ”で防ぐ
前回の記事では、小型UTMの利点に触れました。しかし、「UTM」そのものについての説明はしていませんでした。UTMとはセキュリティ対策のために導入するソリューションの一つで、
“U”nified
“T”hreat
“M”anagement
の頭文字を取り、UTMと言います。これを翻訳すると、総合脅威管理という意味になりますが、総合脅威管理と一般的なウイルスソフトなどのセキュリティ対策では何が違うのでしょうか。
ここではマンションを想像していただくのがわかりやすいかと思います。まず、皆様の会社にあるパソコンは「部屋」そのものです。部屋に扉がなければ泥棒の出入りを許してしまうことになりかねません。故に、セキュリティとしてアンチウイルスソフトなどの「扉」が必要となります。しかし、このままでは万全とはいえません。家の前まで誰も彼もが押しかけられる状態です。
そこで更なるセキュリティ強化をするために、玄関より手前で来訪者を確認できる「オートロック」、すなわちUTMが必要となるわけです。
敷地内へ侵入させずに確認ができるということは、何かを持ち込まれる心配もなく、不審な人物が近づく心配がありません。問題を未然に防ぐには最適な方法とも言えます。
■ 利便性に長けた機能
総合脅威管理(UTM)がどんなものかはご理解いただけましたでしょうか。では、「PcSupportUTM」は一体どんな機能を備えているのか。
代表的なものとしては、サイトへのアクセスを制限する機能や、ウイルス感染しているサイトへのアクセスを遮断する機能です。
機能を簡単に説明すると、例えばインターネットの使用を業務上許可しなければならない場合、アダルトサイトを含むあらゆるサイトを際限なく閲覧することができてしまいます。そこで、必要のないサイトへのアクセスだけを制限し、業務上必要なサイトのみのアクセスを許可することができます。
しかし許可したサイトであってもウイルスに感染しており、潜在的に危険である場合もあります。そういった場合であってもウイルスを検知し、アクセスを遮断することが可能です。
そのほかにも、インターネットサイトへのアクセスだけではなく、パソコン内にイントールされた様々なアプリケーションの使用をパソコンのアドミンからではなくUTM側で制限できるなど、PcSupport UTMが備える機能は多岐にわたります。
■ 必要?不要? 判定しづらいネットサーフィン
仕事中にネットサーフィンをしていると答えた人は41.3%。業務に必要だから、息抜き・暇つぶしなど意見は様々。
出典:「“仕事中ネットサーフィン”は約4割 – 「大目玉を食らった」「暇すぎる」(マイナビニュース)
https://news.mynavi.jp/article/20140930-a066/
仕事中にネットサーフィンと聞くと悪い印象を受けてしまいがちですが、情報検索などもネットサーフィンに含まれます。そのため、ネットワークの制限を行うことで、業務に支障をきたすこともありえます。
では、制限でなく監視ならば……?監視をするにも専任者を立てる必要がある上、立て付けを整えるまでに時間も費用も掛かります。そこでPcSupport UTMが活用されます。
一概にネットワークへのアクセスを制限・監視してしまうのではなく、アダルト内容が含まれるサイトであるとか、明らかに業務に必要のないものだけを抽出してアクセスを防ぐことができます。
制限をしていく中で、事務仕事には不要だが技術仕事には必要だ。という部分が発生するかと思います。そういった場合でも、パソコンサポート屋ではアクセスの切り分けについてもお手伝いすることが可能です。
また機能として使用していても、画面にアラートが出ても見逃してしまったり、よくわからず放置してしまったり……そんな時も、パソコンサポート屋に「こうしていたら、こういう警告が出た」など報告をしていただければ対応が可能です。
専任者不在であっても、PcSupport UTMの導入により今まで以上に強固なセキュリティを施すことが可能となります。
■ これなら“守られている”ことを実感できました
UTM自体が担う役割と機能はご理解頂けかと思います。ここからは、実際に導入をしていただいた企業の声を紹介していきます。
今回、ご協力頂いたのは文京区本郷にある株式会社インターメディカル(http://www.intermed.co.jp/)さんです。
-UTM導入前の対策状況はどうでしたか。
担当者:最低限のウイルス対策はしておりました。改善の必要性は感じていたので、様々な対策を検討していましたが、情報を調べるだけにとどまってしまい今一歩踏み出せずといった感じでした。
-導入しようと考えたキッカケはなんでしょう。
担当者:大きなキッカケはセキュリティ対策への考えが改まったことでしょうか。パソコンサポート屋さんに社員向けのセキュリティに関する講習会をお願いしたんですが、そこで対策の必要性を痛感して一つの解決策としてUTMの導入に至りました。
-実際にUTMを導入されてどうでしたか。
担当者:導入当初はセキュリティ対策を最大限にかけたので、自動配信メールが届かなくなったり、ウェブサイトの閲覧ができなくなったりとトラブルはいくつかありました。ただ、それだけしっかりと守られているんだなと実感できましたね。 あと、世間で働き方改革が話題になった際に弊社でも導入できたらと思い、VPN環境の構築をしていただきました。自宅からでも作業ができるようになり、非常に助かっております。
株式会社インターメディカルさんは、もともとお願いしている保守会社がありました。ただその保守会社では連絡を取りたい時に連絡が取りにくいという点があったため、もっと体制の整ったキチンとした会社に保守を任せたいと、パソコンサポート屋に辿り着きました。
まず社員向けの講習会を行い、会社全体のリテラシーを高めたのちに、実際のセキュリティ対策としてバラバラだったアンチウイルスのライセンス管理をまとめ、働き方改革の一環としてVPN環境の構築をし、強固なセキュリティとしてUTMを導入・サポート。導入して、はいおしまい。ではなく、キチンとしたサポートが受けられるのは嬉しいとのお声も上がりました。
【会社紹介】
株式会社インターメディカルは書籍の出版、模擬試験の運営を通じて、コ・メディカルを目指す学生をサポートしています。
管理栄養士、保健師、助産師の模擬試験は、多くの国家試験受験生にご利用いただき、確固たるシェアを占めており、また、看護学生向けのテスト「なすぐらむ」は、模擬試験とは異なる全く新しい教材として、好評を博しています。
前回・今回とUTMそのもの、そしてPcSupport UTMの特徴について説明をしました。次回は更にPcSupport UTMの機能へ踏み込んで説明する予定です。
パソコン環境や設定などに不安を感じる部分が少しでもあれば、パソコンサポート屋が確認いたしますので、お気軽にご相談ください。
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