第4回 UTMとの“合わせ技” 業務が捗る便利なシステムとは？

2019年8月29日(木)

今までの記事は基本的な部分ばかりをご紹介してきましたが、第4回の記事はちょっと進んだ応用編。パソコンサポート屋から新たに始まったサービスを、UTMと併用して皆様の業務を更に効率化する方法をご紹介します。

■　より安全な通信を実現するために

今までの記事では、UTMの表面的な機能や特長ばかりでした。今回は少しばかり踏み込んだお話をしていきます。第2回のインタビューでも軽く触れていますが、皆様は“VPN”ってご存知でしょうか？

どういったものかは知らないまでも、何となく「セキュリティレベルが高い通信なんだろう」という認識があるかと思います。

この“VPN”は正式名称を「Virtual Private Network(仮想専用線)」と言います。これはインターネット上に仮想の専用線を設け、安全なルートでの通信を可能にします。そのため、公共のフリーWi-Fiスポットに接続して重要な情報を通信する場合も、盗み見や改ざんから情報を保護できるのです。

拠点が複数あり、その内の遠隔地にある拠点との通信を行う場合も、VPNが活躍します。

多拠点の通信環境をより安全なものにしたいと考えた場合、UTMの導入や専用線の確保をするなどの方法がいくつか挙げられます。しかし環境を整えるにはコストが非常にかさみます。だからと言って、安価なウイルス対策ソフトを導入し通常回線でインターネットへ接続をした場合ではウイルスなどの危険に晒された状態のままです。

そこで、専用線よりも低いコストで導入できて、専用線に近いセキュリティを実現できる“VPN”が登場します。

本社にはUTMを導入し、拠点はVPNを利用し本社経由でインターネットに接続するという形をとることでセキュリティ対策と運用管理が低コストで実現できます。

■　UTMとVPNのあわせ技

そんなVPNですが、UTMと併用することでセキュリティ対策になるだけではなく、拠点間で頻繁に行われるであろう、“ある行為”に対して非常に効果を発揮します。

それが今回、パソコンサポート屋から提供される“完全セキュリティ構成ファイル共有システム”です。

『ファイル共有方法に悩んでいる』、『無料のクラウドサービスでは不安』、『出張先から社内の文書を確認したい』、『USBメモリなどの物理ストレージでは紛失や流出などが心配』などの問題を一挙に解決できるシステムとなっています。

まず同様のファイル共有サービスを提供する他社と比較した場合、初期費用や月額費用が非常にリーズナブルとなっています。使用するサーバも共有ではない専用サーバをプランによっては選択可能で、接続をVPN接続で行うため、他社のWEBDAVなどの接続方式に比べて安定した接続が可能です。アンチウイルスも選択式ではなく、パソコンサポート屋の共有システムであれば常時稼働しているため安全性が保たれています。

その他にもオプションとしてバックアップの世代数 (バックアップデータ数)の追加や、IPアドレス制限、ディスク全体の暗号化、UTMのレンタルなどを選択することが可能です。

このファイル共有システムですが、管理者権限にはデータの閲覧などの権限を付与していないため、パソコンサポート屋がお客様の保存しているデータを閲覧することはありません。

また、ディスク暗号化時の復元パスワードはお客様に通知後、保存せず削除します。

このように様々な機能などにより、安全性・機密性を保つ努力をしております。